2008.08.08(金) 毎朝更新!
今朝の南牧村大字磐戸 自宅前の気温
あさ 6:00の気温 23.0℃
おはようございます。南牧村はけさもはやくから蝉しぐれ。
「蝉しぐれ」という言葉を見るだけで藤沢周平の長編時代小説を思い浮かべてしまいます。せつなくも力強く毅然とした文四郎、取り巻く友人たち、剣のライバル犬飼兵馬、そしておふく・・・。う~ん、名作です。
かたじ屋作業場内はこの時期、日中の気温45℃超を記録します。昨日も午後二時過ぎには46.5℃を記録し、作業場内にいるだけで体中の毛穴という毛穴がゆるみ、体内の水分が噴きだしてくるのです。
仕事をする時の私はどんなに暑い日でも決して半袖姿にはなりません。もう昔からの習慣になっているというのもありますがそれなりに理由があるのです。
たくさんの刃物を使う機会が多い職業。私も何度となく危ない思いをしたり実際に鑿をふとももに突き刺してみたり、研いだばかりの鉋刃をお手玉してスパッと見事に足で受け止めてみたりを経験してきましたが、そういった刃物に対する防御の意味もあるのです。
切れるときはシャツ一枚分の防御ごときではたかが知れているように感じられるかもしれませんが、このシャツ一枚分の厚みがいろいろな場面で私のきゃしゃな生身の体を防護してくれ、今となっては袖がない状態で仕事をすることに怖さを感じるようになってきます。
もうひとつ大事な理由は、半袖で仕事をすると分かりますが、体中から噴出してくる汗は肘や手首からポタッ・ポタッと大事な材料の上に落ちてくるのです。これは最後の仕上げの段階ともなればどうしても避けなくてはならない現象です。
生地仕上げの材料などに汗を落としてしまったらとてもやっかいなのです。そのためにも暑い暑い夏の日でも長袖は必需品となるのです。
8~9年前になるんでしょうか、やはり暑い夏の時期に建てた大きな新築の仕事を思い出します。私にとって師匠のような兄弟子と二人で、朝早くから夕方遅くまで夢中になって仕事をした現場。
とにかく暑かったのです。 朝の五時には弁当と5リットル入りの飲料水タンクを持って現場に向かい、暑くなる前にということでAM6:30ごろから朝のうちは音があまり出ない仕事をはじめ、昼になるとシャツを脱いで取替えると、汗だくでびしょびしょのシャツはジャブジャブ洗って干し、三時の一服でまた取り替えたシャツを洗って干し、からからに乾いたシャツに着替えて夕刻も遅くまでやったものです。
やればやっただけの見返りがありましたし、なにより師匠のような兄弟子と仕事をすることがとにかく楽しかったんですね。夢中で仕事をしていました。
汗が噴出すような時期になると、あの現場を思い出します。
