2008.12.26(金)
自宅前の気温 AM6:30 0℃
上空からは細かな雪がチラリ・ホラリと舞うように降り始めています。今シーズン初の雪かもしれません。細長い南牧村ですので、奥地標高の高い地域ではもう何度か降っているやに聞きますが、なんといっても「街なか」と呼ばれている磐戸地区、奥の地域に比べると標高も低くなりますので、けさの舞雪が初となったようです。
おはようございます。
けさは“しばれる”あさとなりました。気温を見るとさほどでもないのですが、風が冷たく四十過ぎのヒゲ面の頬をやけに冷たくさすっていきます。きょうは一日中凍えるような天候が続くそうですので防寒対策をばっちりと決め込んで取り掛からねばなりません。
先日、一棹の桐箪笥を預かってきました。内部に無数出ている黒ずみの処理を含めた修復の依頼。
桐箪笥というのは通常私などが行っている家具・木工とはその処理工程が違っていますので、あまりなじみのない作業が必要となります。飾り金具をすべて取り外し、お湯と水を使っての洗いの作業、乾燥、割れやキズの補修、全面に鉋掛けを行う削りの作業、下地の調整作業、仕上げの処理にしても家具制作ではまず使うことのない仕上、「砥粉拭き・蝋引き」といわれる工程など全部で20工程ほどあるそうで、桐箪笥だけは特殊な分野という認識があります。
私としてはなじみのない作業、特殊な工程だけに大変興味があります。手持ちの文献を調べ上げ、必要なノウハウを頭の中に入れて取り掛からねばなりません。
何度か家具や箪笥物の修復などはやっていますが、やはり桐の箪笥は特別なものを感じます。水を使って丸洗いしてしまう修復方法というのは桐箪笥くらいのものではないかと思います。
アクの強い桐という材は、十分にアク抜きができていないと、時間の経過とともにアクが表面にでてきて部材を黒く変色していってしまいますので、このアクを抜くためにアルカリ性の灰汁を使って洗浄、十分なすすぎ、アルカリ性を中和する為に弱い酸性の洗浄、すすぎという丸洗いを行い日陰で乾燥させ生地を出していきます。
素材自体はご存知の通り非常に軽く湿気を通しにくい素材ですので、貴重品や工芸品の箱物の材料や和服などの箪笥などとして古くから使われてきていまし、熱にも非常に強い性質のおかげでときには火災にあった桐箪笥は中身である和服類を守り抜き、損傷の度合いによっては十分に修復が可能になってしまうほどなのです。
日本各地にその生育は見ることができ、非常に育ちの早い樹木といわれていますが、実は桐というのは樹木ではなく分類学上は草類、つまりは巨大な草という区別になるのだそうです。これには私もビックラこいてしまいました。
木目もわりとはっきりとした木肌の・・・あっ、違いますね、草肌の桐材はその肌を生かした仕上かたでも大変美しく仕上がるのですが、なせか桐箪笥だけはその木目を隠してまるで白粉(おしろい)を塗りこめたような仕上かたをするのですからなんとも不思議なのです。
何とか洗いの工程だけは年内に済ませておきたいところなのですが、生憎の雪となりました。
