2009.06.30(火)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 19.5℃
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 19.5℃
規則的に聞こえてくるのは母屋大屋根の軒先に架かる雨樋に空いた穴から滴る雨粒の音。"ぽたっ・ぽたっ・ぽたっ"と、5秒に一滴の間隔で、半分だけ雨に濡れている掃き出しの向こうに突き出したウッドデッキに滴り落ちでいます。
おはようございます。
けさは静かに雨に煙っている南牧村。 強い雨ではありませんが、見た目以上にしっかりと、ときどき弱い風になびくように方向を変えながら、細かな雨が降り続いています。
おとといの日曜日夕食も終わった時刻、母屋囲炉裏の間でその悲劇は起こったのでした。
姉の長女愛子が小学校5年生のときに買ってもらったネイビーのナイロン製のバッグ。次女の真子にとっては憧れだったのです。その憧れのネイビーのバッグをようやく買ってもらうことができて上機嫌の次女真子はすこし浮かれていたのかもしれません。
囲炉裏の間にはもともと大きめの囲炉裏が切ってあり移住当初は寒さをしのぐために何度となく火を入れていたのですが、数年前には囲炉裏の灰をすっかり取り除き、真ん中に一尺角の火床を残してコンクリートを打ち込んで踏み込み式に改修。その上には大きな真四角の座卓を拵えて掘りごたつのような踏み込み座卓となっています。
その踏み込み座卓のある板の間からかたじ屋台所には30センチの段差をいったん降りてからその高さの延長線上に3歩ほど進むことで到達できるのです。
この30センチの段差というのはなにゆえあるのかと言いますと・・・・手短に説明します。
もともと移住当初は囲炉裏のあった板の間と台所の間には玄関土間の延長が伸びており、そのまま現在のカウンターのある壁部分が引き違いの出入り口となっていたのです。 その出入り口を塞いで壁とし、L型のカウンターと飾り棚を設置して、本来は履物を履き替えて行き来していた囲炉裏の間と台所のあいだを簡易で板張りとしたことで残った段差30センチということになるのです。
※ものすごく分かりづらいですよね。気になる方は直接かたじ屋母屋まで確認に来ていただければ随時見学ツアーを行いますので御一報いただければと思います。
前置きがたいへん長くなりましたが、この30センチの段差がこの日上機嫌であった次女真子のつまづきの原因となったのでした。
何の気なしに台所から囲炉裏の間に戻ろうとした次女真子。ちょうどその様子を正面に見る位置にあるソファに腰掛けて藤沢周平「用心棒日月抄・刺客」の後半部分を読みふけっていた私。
ふと視線をあげたその視界に飛び込んできたのは、30センチの段差を登ろうと左足を踏みあげた次女真子の姿がありました。 もうすっかり体に染み付いているはずの段差30センチのはずなのですが、カバンを買ってもらえたことで上機嫌に浮かれた心にわずかな隙が生まれていたのかもしれません。
あろうことか、その30センチの段差をクリアーしたつもりで次なる右足の始動を開始してしまったのです。段差の上にあるはずの左足は足の甲が段差の上部分に引っかかったままですから、柔道で言うところの"体落とし"を食らった状態で次女真子の体は宙に投げ出されその先にはタモで拵えた真四角の大きな座卓。
「ガッ!」という鈍い音と共に転げ落ちる次女真子。とっさに『あぶないっ!』と声を上げる私。打ち所を確かめるために駆け寄ってみると、左目のすぐ上の眉毛の辺りにごく浅い裂傷を確認です。どうやら眼球を直接傷つけることは避けられた様子でひとまずほっとはしましたが、なにせ座卓の角との衝突は、いかに頭の中身がそう大して重くはない次女真子であってもかなりの衝撃です。
とにかく目のすぐ上ですのでシップ薬を張るわけにはいきません。とにかく冷やして冷やして冷やし倒すしかありません。
見る間に晴れ上がる左顔面。先日の世界チャンピオン内藤選手といい勝負なのです。
翌日、まだ熱を持って腫れ上がる顔面に左目は開けることもできない様子に一日学校は休ませることとなりましたが、けさはだいぶ腫れも引いて内出血の後が痛々しい姿で左目には眼帯をして元気に登校していきました。
だれが見ても、ロケットパンチが直撃したような黒いあざとなって跡が残る次女真子のけさの様子に、私のせいだと思われてはたまりません。言っておきますが私はロケットパンチなんぞ見舞ってはおりません!タモの座卓と次女真子の間で起きた偶発的な出来事だったのです。
そんなムキになって説明することもないか・・・・。
