2009.06.03(水)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 15.0℃
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 15.0℃
おはようございます。
けさはなんだか鈍い朝となりました。
すっかり緑が濃くなってきている山あいの風景には、薄いフィルターのような霞がかかって、遠くの景色はぼんやりとしか見えてきません。
振り返ってかたじ屋母屋裏の裏山を見上げてみると、濃い緑の中ににょきっと顔を出しているのはすっかり枯れて一際目立つ大きな松の立ち枯れ木。
岩だらけの裏山、忠霊塔からおよそ56メートル地点の切り立つ崖っぷちに根を張って長きに渡って景色を眺めていたと思われる松の木ですが、松食い虫にやられてしまったんですね。
崖から迫り出すようにその幹を傾けたまま生育していた松の枯れ木。上半分は耐え切れずに2年程前のとある日中、ベシッ!という鈍い音と共にドッド~ン!というかなり大きな音を立てて崖下に落下。現在見えているのは残された無残な姿の松の枯れ木なのです。
落下の当時、私は作業場で仕事中でしたが、その地響きのような音と振動に火星人の襲撃か?いやいやスペクトルマンが助けに来てくれた際の着地音かもしれないと思い、なぜか作業場入り口にぶら下げてあった草刈ガマを手に裏山へと急いだものでした。
もちろんそこに火星人の姿も少年時代夢中になって画面に食いついて観ていたスペクトルマンの姿もなく、ただただ静まり返った昼下がりの裏山の景色だけ・・・・。いったいなにが起こったんだ!まさにキツツキにつつかれたような気分? なんか変ですね、それを言うならキツネにつままれたような気分ですね。
立ち尽くしてなにがなんだか分からずに過ぎていく時間に、なんともいえない焦りのような感情が湧き上がってきます。あれほどの大音響と振動があったにもかかわらず音のした裏山にはなんの痕跡すら見つけることが出来ないのですから私の頭の中はフル回転でレッドゾーンいっぱいにまで跳ね上がり軽いパニックの状態です。
目の前に白いチラつきが出始め、めまいを起こす前兆。
それでも必死に異変を探し何度も何度もあたりを見回す私。
そのとき、行ったり来たりする視界の中になんだかよく分からないながらも引っかかる瞬間を感じてすぐさま巻き戻し。
『????』頭の中にはまさに?マークが並び、なぜ視界に映る風景に引っかかりを覚えて巻き戻したのかが把握できていないのです。そのときでした、崖上に迫り立つ松の枯れ木の異変に気が付いたのは。
私の記憶のなかにインプットされていた裏山の風景にあって、現在の視界に映る裏山の風景に無いものに気が付いたのです。頭の中では現在の風景の中の松の枯れ木の上半分の無くなっている部分に点線でもともとの姿がなぞり書きされてしきりに点滅しているのです。そうだ!これだっ!とうとう発見したのです。
まるで「間違い探しゲーム」のどうしても気が付かなかった最後の一人の間違いに気が付いたときのようなモヤモヤの晴れる思いがしたのは言うまでもありません。飴ちゃん1個ゲットなのです。
けさの裏山を見つめながら、フラッシュバックのようにあのときのことを思い出した私かたじ屋でありました。いまは何事も無かったかのように上半分がなくなってしまっている松の枯れ木が裏山の風景としてインプットされ定着しています。
