2009.09.02(水)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 20.0℃
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 20.0℃
雨がシトシト降り続いています。
気温よりも肌寒さを感じるけさの南牧村は、手を伸ばせば届きそうな高さにまで下りてきている雨モヤに包まれて、視界の上半分は真っ白なラピュタの世界です。
例年、雨が多いという印象の強い9月。
年によっては梅雨の季節以上に連日降り続くこともあり、これでもか!というほど降る年もあったように記憶しています。
その9月には毎年、小学校の運動会やら地域の秋祭りやらが行われていますので、空模様を気にしながら、気をもみながら過ごしていくことになります。 こればっかりは如何ともし難いですからやっぱり気をもむことくらいしかできないのだろうと思います。なんとかお天気に味方をしてもらいたいものです。
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地域の秋祭りのクライマックスは、やはり若衆と呼ばれる地域に暮らす数百名の猛者たちが・・・・、いや!ちょっと大げさに書きました数十名の・・・・う~~ん、ほんとうは十数名の若衆によるお神輿の練りだろうと思います。
日もすっかり暮れて辺りは暗闇の中、明るいのは神社周辺のみ。
私が知っているお祭りのように通りの角々、各家家の玄関先にぼんやりと灯されている提灯などはなく、神社を離れると真っ暗なその通りに向かって若衆神輿は練りだしてゆきます。
「声は聞こえど姿は見えず。」
この不思議な神輿の練り歩きには始めてみたときには驚いたものです。『どうしてこんな真っ暗な中でやるんだろう?何か意味があるに違いない!』と思ったものです。
この村での暮らしも数年経つと、それほど意味があって暗闇の中を路脚していたのではないらしいということも分かってきますが、それにしても何とかしたいと思ってしまいます。
先月、その秋祭りの実行委員会なる組織の第一回目の会議の席になぜが同席していた私。見渡す歴歴はいずれも重鎮と思しき面面。私のようなハナタレ小僧は一人もいない窮屈極まりない会議での席でした。
どうやら議事は滞りなく進んでいる模様で、時折雑談をはさみ世間話を交わす地域の重鎮諸氏。その世間話の内容は聞いていてもさっぱり分からないちんぷんかんぷんの内容で、ながきに渡ってこの地域に暮らしている者同士でなければ何のことなのか分からないのだろうと思います。
最後の質問コーナー(進行役の方は『質問コーナー!』とは言いませんでした。)が設けられ、『何かありますか?』の声にとっさに手を上げてしまった私。心の中のもう一人の私が『なにやってんだ!すぐに手を下ろせ!』と叫びましたが時はすでに遅く、ジロリと集まってくる重鎮諸氏の腰の据わった視線に、もはや逃れるすべはありません。ヘビに睨まれたカエル君の状態です。
促すように小さくしゃくる顎の仕草から、『申してみよ!』と解釈。
何処にも逃げ場のない私は覚悟を決め、毎年気になっていた真っ暗な中での神輿の練を少し明るくすることはできないだろうか?ということに加えて、廃油を利用したキャンドルが意外と簡単に作れるということを提案してしまったのです。
間違いなく一蹴されることを覚悟していた私。
小さな沈黙。
すると次のタイミングで聞こえてきたのは意外な言葉だったのです。
『おもしろいなそれっ、ためしにやってみんべよ!』重鎮らしからぬ親しみのある言葉使いに恐る恐る顔を上げると、やがて居合わせた方々から矢継ぎ早に質問が飛んできたのです。
話はとんとん拍子に進み、今年はとりあえず試験的に20~30個程度作ってみて、様子をみて来年本格的にやってみようということになったようですが・・・・。
つい先日、夕刻から重鎮諸氏も続々と集まって、なんとも不似合いな「素敵なキャンドルを手作りしよう!」が行われ、たしか20~30程度ためしに作るはずだったのですが、それぞれ皆さんが持ち寄ったのりの佃煮の空き瓶やらインスタントコーヒーの空き瓶やらペットボトルの空き瓶やらが集まる集まる。
みなさんニコニコとなんだか嬉しそうな顔で作業を分担、作業開始から2時間あまりが経過して無事に終了。用意した廃天ぷら油が底を付いての終了でしたが、それぞれの容器に入れられて芯を立てられた廃油キャンドルは、出来損ないも含めるとその数200弱。
試しにつくるはずが思いの外の大量制作となり、皆さん満足顔でした。
さすがは地域の重鎮諸氏なのです。
このすばやい決断と、行動力には見習うべきものが多々あると感じた私かたじ屋でした。
お祭り当日、ぽつりぽつりと道端や軒先に小さくて不恰好なキャンドルが灯されると思うと、なんだかウキウキしてきますね。

いわどじゅうみんどの
はるばる遠方よりのコメントありがとうございます。
お世辞にも「素敵なキャンドル」とは呼びがたい作りですが、暗闇に浮かび上がった小さな光はなかなか幻想的ですよ。 今年はあくまでも“ためしに”という位置づけですから、やってみなくては分からない事だらけでちょっと不安もあります。皆さんの協力があってこそなんですよね。
やまねこどの
税金で霊柩車?
そういうものなんでしょうか?あまり聞いたことがありません。
感激してポロリと涙が。
やりましたね!!
キャンドルの灯りを見るのが楽しみです。
勇気ある発言&素敵な提案ありがとうございました。
<暗闇の神輿>
やっぱり保守の土地柄なんだなあ。神輿は昔から暗闇の中だ。と固定観念があるから誰も不思議に思わない。こういう時に「灯り」の提案をするとは勇気のいることです。祭り本番での成功を祈ります。ところで当地では税金で霊柩車を配車しているのですね。行政の業務と最近知りびっくりしました。
やまねこ 拝