2009.11.13(金) ゾクッとするような研ぎ上がり

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2009.11.13(金)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 6.5℃


霧雨が舞うあいにくの天候。
現在、ここ南牧村は灰色の雲にすっぽりと包まれて、気温以上に肌寒さを感じる朝となっております。

今日は一日中気温も上がらず、さっぶい一日となりそうなのです。みなさん、あたたかい格好をしてお出かけください。

ということで、おはようございます。
今週も駆け抜けるように日が過ぎてゆき、気が付けば今ではすっかり死語となりつつある"華の金曜日"。

ほとんどの企業、中小の会社、公共機関ではもう当たり前のように週末休みの前の金曜日ということになります。

ちょいと以前では考えられないことに、今では建設・土木の関係会社でさえも土日休日というのは当たり前になりつつあるようですし、町場の工務店などもいまでは日曜と祝日はお休みが当たり前のようです。

私が修行中の小僧時代はと思い出しますと、東京・柴又の工務店でしたがその頃にはすでに日曜日は基本的にお休みとなっていましたね。私が小僧になるちょっと前までは月に2回だけしかお休みというのはなかったそうで、当時はよく兄弟子さんに聞かされたもんです。

ふつうよりもおそい弟子入りでしたので、とにかく仕事を覚えることに必死だったのを思い出します。年齢的にもギリギリだと意識していたんでしょうね。

修行は5年という決まりごとがありましたが、周りとおんなじことをやっていたら年齢のギャップが埋まらないことは明らかでしたので、仕事が上がったあと、毎晩のように居残りで刃物を研ぎ続けたものです。

『研ぎ物が一端にできるようになれば、仕事が分かるようになってくる。』という誰かの言葉を頼りにとにかく毎晩毎晩研いだものです。

自分の道具だけでは研ぐ物が足りなくなり、兄弟子に頼んで研がせてもらったり、いったん研ぎあがった刃物の刃先を潰してまた研いでみたりと、大して使ってもいないはずの鉋刃は弟子が明ける頃にはすっかりチビって年季の入った姿になっていたものです。

弟子入りして三年目あたりだったでしょうか。
その日もたしか居残りで研ぎ物をしていたような記憶がありますが、ふっと何の迷いもなく無理な加減もしていないのに、その頃にしてはなかなかよい研ぎができたときがあったのです。

今にして思えばあれが何かの会得だったような気がしますが、その日を境にしてあれほど得心の行かなかった研ぎが、それなりの得心の行く研ぎ上がりになるようになっていったのです。

不思議なもので、以前誰かが言った言葉の通り、まるで目の前の霞が晴れていくように、ひとつひとつの仕事がどんな風に絡んでいるのかとか、細部の納まりなどが見えるようになっていったのを思い出します。



いまでは、こんな手道具をあまり必要としない仕事と当然道具をつくることができない若い職人が増えているように聞きます。

研ぎ物ができない職人とは・・・・ちょっと考えられないですね。これも時代でしょうか。

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どらごんどの

ひぇ~~~!そのきらめく経歴にはビックらこいております。知らぬことととはいえ、大変失礼いたしました。

僕も一応プロの歌い手ですけど…。

どらごんどの

職人が道具を一人前に拵え、得心のいく研ぎが身に付くというのは、どらごんどののいう鼻腔共鳴のエピソードとはちょいと意味合いが違うような・・・。一応これでもプロなんです。

Ristenpart

まったく、なにもかもが慌しく、せかされているような時代です。
落ち着いてじっくりと何かをしたり、作り上げてゆくことを阻むようにつぎつぎと新製品が登場です。どこにいても捕まってしまう携帯電話は最たるものですね。

もっとも私もその携帯がなくてはならないほど、どっぷりとつかっておりますが・・・。

やまねこどの

いつもコメントをありがとうございます。

ある日突然! 鼻腔共鳴の話。

20年ほど前の話ですが、その頃、とある有名な先生に師事して声楽の勉強をしていました。
皆さんよく男性オペラ歌手のマネをしてコミカルな声で歌を歌うことがあると思います。
TVやラジオで聞く声楽家の声は一般の方がモノマネするような声なのですが、実際に声楽家の歌う声を聞いたことがある方なら、本物の声はとてもモノマネできるような物ではないことをご存知でしょう。
では、あの声の正体は何?
一般の方には必要の無い鼻膣共鳴させた声かその正体。
もちろん、それだけではありません。声帯をできるだけ長く伸ばし、喉を広げ、声を深く飲み込んでからはるか彼方へ飛ばすように声を出す。

そういった事をバランスよく同時に行って初めて歌声となるわけです。
何年練習しても出せない人も多く居ます。

私の場合も突然でした。
風呂の中で発声練習をしていた時、突然、これが自分の声か!と疑いたくなる程の声が出たのです。

刃物の研ぎも発声も、『楽器』も
1に練習2に練習、3・4も練習、5に練習。

人一倍の練習があって初めて人前に出れるのです。

鈍った刃物しか持たず、心意気だけで木工製品は作れませんよね。

ここ数日、ずい分と寒くなりましたね。
暖かいものがうれしい季節です。

私も社会人になったばかりの頃は
土曜日は出勤日でしたね。
たいていは半日(半ドン)でしたが。
土曜日だけはノーネクタイが許されていました。

アノ頃はコンピュータなんて小ざかしいものもなくて、
すべて手仕事でのんびりしたものでした。
もちろんワープロもないので、どうしても活字に
したければ会社の和文タイプ専門のオールドミスに
ガチャガチャと打ってもらいました。
間違いなんて発見しようものなら、イヤーな顔
されましたね、特に週末は。
社内で間に合わない時は西新橋の雑居ビルのタイプの
オバサンのところに原稿を持っていって、その場で
打ってもらったりしました。出来上がるまで、
世間ばなしをしながら小さな部屋でカルピスごちそうに
なったり、やっぱり今から思い起こしても、ゆる~くて、
良い時代でした。

寒さ厳しき折、お体に気をつけてください。

<開眼>
「得心のいく研ぎ上がり・・」うーん。やはり職人の世界なんだろうなあ。開眼は突然やってくる。なんか剣術の塚原卜伝みたいだな。免許皆伝の瞬間だよ。開眼なんていうと最近はゴルフの話によくでてくるね。「・・君は開眼したようだ」なんて言う。
<紅葉、高揚>
そうではないかとは思っていたが、当地では紅葉(もみじ)マークの車ばかりなのでつい「もみじ」を念頭に置いてしまった。そう言えば尾崎紅葉という作家もいたよね。
       若葉マークの車の増加を願うやまねこ

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このページは、katajiyaが2009年11月13日 06:29に書いたブログ記事です。

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