朝のこらむ 04の最近のブログ記事

2010.04.30(金)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 4.0℃


今朝も早くから朝日が射しこみ、東側を向くように停められている愛車ルシーダ君の後ろには長くくっきりとした黒い影。

手をかざして、日ざしを避けるようにして見上げる上空にはかすかに霞がかかり、その向こうには鮮やかな空色が広がっている今朝の南牧村。そろそろお天気も安定期に入っていく時期となりました。

おはようございます。
けさもすんばらしく晴れやかな空模様、気持ちまで晴れ晴れしてくる春の朝です。いたるところで淡い緑が萌えはじめ、山がざわめいております。

なんだか私もザワザワと、やけに落ち着かなくなってしまいます。温かくなって来るとなんかこう・・・野性の血がざわめきだすといいますか、無性に走り出したくなってくるのは私だけなんでしょうか。





数日前、長女愛子の通う中学校では、担任の教師による家庭訪問が行われ、我が家にもまだ若い赴任したての教師がやってまいりました。

私も途中から顔を出し、話をうかがっていましたが、どうやら主要な案件はすでに家内と話したあとらしく、私が顔を出した頃にはもっぱら世間話に近いような内容。さほど重要でもなさそうでしたので限のよいところで席を立ち、再び作業場へと戻った私。

しばらくして、かたじ屋「魔のスロープ」をこともなげに前進で登り詰め、そのまま停車していた担任の車のドアが閉まる音。

作業場の中で手を休めずにその音を聞きながら、『あ~、次の訪問に向かうんだな。』と思っただけで、気にもせず作業を進めていたのですが、しばらくして再びドアの閉まる音。

『あれ?』と思っていたら、作業場のドアをこじ開ける気配とともに家内の姿です。

『さっさん!(家内は私をこう呼ぶ。)先生が魔のスロープから降りられなくなちゃった。』と呼びにきたのでした。

前進でかたじ屋「魔のスロープ」を母屋前まで上ってきた先生は、知らぬこととはいえそのままバックでスロープを降りるという暴挙にでていたのです。

魔のスロープを知り尽くした私でさえ、滅多にバックで降りるという行動はとらないようにしているというのに、一見さんとも言える担任教師がバックで降りていこうとしたのですから、魔のスロープが黙っているはずがありません。

手を広げて「おいで・おいで!」をする下り坂。

いつの間にか深みにはまり込んでしまうドライバー。

気が付いたときには、もはや頭の中はパニック状態、どうにもこうにも前にも後ろにも動けない状態にはまってしまうという魔のスロープに、見事に捕まっていたのでした。

担任教師の乗ってきた小さめのボディの乗用車、後部はしっかりと石垣に突っ込み、平衡感覚が麻痺してしまったかのようにスロープのカーブを掴むことができなかったようなのです。

運転を替わり、なんとかスロープ下の農道2号線に車を下ろし一件落着。

実に恐ろしきかな、「かたじ屋・魔のスロープ」なのです。

これまでに何人の方が、あの石垣に後部を乗り上げていることか・・・。不思議な坂道なのです。

2010.04.29(木)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 10.5℃


なんと、きょうは旗日ではありませんか!
国民の休日「昭和の日」なのだそうです。つまりは昭和天皇の生まれた日。この間まで「みどりの日」と呼ばれていた記念日です。

昭和天皇といえば、いまでもはっきりと憶えている21年前の昭和天皇崩御当日のあさ。
前の晩池袋界隈を散々飲み歩き、友人のアパートで迎えたあさでしたねぇ・・・。

みぞれ混じりの冷たい雨が降るなか、TVの画面にはどこのチャンネルでも「昭和天皇崩御!」の報道。東京中のあらゆる機能が止まった一日でした。

あれからもう21年も経っているんですから、私も40代になるわけです。正確には40代半ばですが・・・。



5時前には床を出て、薪ストーブの灰を掃除してみたり、ネット配信のニュースペーパーのページをめくったり。

この季節は5時前でも十分に外は明るく、けさはとくにはやくからよく晴れそうな気配が漂っている南牧村。

どうやら世間並みにGWに突入したようです。あすはさすがに仕事という方が多いようですが、人によってはきょうから怒涛の7連休という方もいるんでしょうね。



なんやかんやと言いながらも、気が付くと大樹にも透き通らんばかりの新葉がびっしりと枝先に茂り始め、身近な木木にも、まだ開ききれないすこしモジモジしたように赤みを帯びた新葉が、日の光を浴びて伸び切ろうとしているのが目に入ります。

山が、木木が、草花が、一年でもっとも輝く季節がもうすぐそこまできています。
2010.04.28(水)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 10.0℃


まったくよく降ります。

昨日・午前中から降り始めた雨は夜もやむことなく降り続いていたようで、けさもしっかりとした、でも春らしい柔らかな雨脚で黙々と降り続いています。

例によって南牧村・磐戸宿の川向こう、かたじの地から見ることができる風景は、すっぽりと白いモヤの中に包まれて、遠くの景色はまったく隠れてしまっています。まるで梅雨の頃のおきまりの風景のよう。

穀雨の季節特有の、柔らかく降りしきる春の雨。
きょうも、夕刻近くまでは降り続きそうな気配です。



おはようございます。

きのうの朝一番で、長さ6尺上の畝を三列拵えて、買い置きしておいた野菜の苗を植え替えたかたじ屋前庭のミニミニ菜園、その名も「みちよ農園」。

畝が一列まるまる余ってしまいましたので、もう一種類くらいなにか苗を購入してこなくてはなりません。

それにしてもたかだか一坪ばかりのスペースを耕して、苗を植えつけられるようになるまでに大変な手間がかかりました。あんなにゴロゴロと石ころが出てくるとは思ってもみませんでした。すごい土地です。

夕方、学校から帰ってきた子供たちは、このミニミニ菜園を見て大喜び。こぐまくんは川の向こうにまで聞こえてしまいそうなほどに大きな声で、雄叫びをあげならが驚きを表現して、降りしきる雨の中、傘を放り投げて畝の中を行ったり来たり。

小さな苗を指差して、『これはなんなん?』

私:『それはキュウリだよ。』

こぐまくん:『これはナスでしょ。・・・・こっちはなんなん?』

私:『それはセロリ』

こぐまくん:『えぇ~~~!セ・ロ・リ~~~!』

なぜセロリで感嘆するのか私には分かりませんでしたが、とにかくちょっとした興奮状態の子供たちなのです。



植えつけられてから、ずーっと雨に打たれている「みちよ農園」の野菜苗たち。
無事に根を伸ばして成長していってくれるとよいのですがね。

それにしても、よく降ります。
2010.04.27(火)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 7.5℃


日替わりメニューの空模様は、今朝の南牧村上空をこまかな霧雨で煙らせています。きのう・おとといとは大違いの天気は、きょう・あすをバッド・コンディション(邦訳:悪い状態?でいいのかな・・・。)とする予定でいるようです。





猫額な南牧村の空の下、かたじ屋母屋前の変わり松や皐月、ボケの木に糸ヒバ、沈丁花などの植え込まれた一画、いつも雑草だらけのこれといって植えられていなかった空白地帯があり、いつも『なんかもったいないなぁ・・・。』と思っていた猫額な一坪ほどのスペース。

庭木に関しては家主さんから、手入れや管理は自分のほうで行うので、庭木には手を入れないで欲しいというお達しがあり、伸び放題の松の枝先も、こんもりと刈り込みたくてウズウズしてしまう皐月の葉も、ダラダラと垂れ下がる糸ヒバの葉も、2年にいっぺんの庭師登場の日まで手をつけることができないのです。

これからの季節は名も知らぬ草草(俗に言う雑草。雑草と書くと友人に怒られるので・・・。)の旺盛な季節となり、かたじ屋前の庭も雑草だらけの・・・あっいっけねぇ!   もとい、名も知らぬ草草に地面は覆い尽くされてしまうのです。

この一坪ほどの空白地帯を、またまた名も知らぬ草草の支配下にされるのは忍びなく思った私は、今年こそはこの一画を有効に使ってみようと考えたのです。

有効に使うとすれば、やはり生産性を持たせるというのが手っ取り早い方法なのです。

担当に家内を任命。『空白地帯をよみがえらせよう!プロジェクト』は静かにスタートを切ったのでした。



まずは硬くガチガチになっている土を掘り起こして、耕さなくてはなりません。すき鍬を手に振り降ろしてみると、『ガチッ』という鈍い音に阻まれて鍬の先はわずかも食い込まないのです。

再度振り降ろしてもやはり鈍い金属音とともに鍬先は阻まれ、まったくと言ってよいほど捗らないのです。

原因は石。それもあとで分かったのですが、信じられないほどに大量の石と礫が土のなかには隠れていたのです。

とてもとても鍬などでは太刀打ちができない一坪ほどの未開墾地。戦前の北海道開拓に携わり、荒地を開拓していった開拓者たちの苦労がほんの少しだけ分かったような気がします。

つるはしを使って土を掘り起こす私。ゴロゴロとでてくる大きな石を家内が拾い上げ、こぶしよりも小さめの礫の類は土ごと篩い(ふるい)にかけて選別し、ふるい落とされた土だけを開墾地に残す作業。

限がないほど土の中から沸いてくる石ころとの格闘は、さすがに体にこたえます。

この村の年配者が、何食わぬ顔をしながら黙々と鍬を振るう姿をよく見かけますが、これは大変な運動量なのです。汗が噴出してきます。

みなさん達者なわけがよ~く分かります。



なんとかつるはしを使った大地の掘り起こしだけは完了しましたが、たった一坪で完全にバテてしまいまった私です。

家内は小さな小さな猫額な畑を作ることが楽しみの様子で、耕す前から野菜の苗を先に買って来てしまい、苗たちは現在ウッドデッキの上で待機中となっています。

子供たちが登校して行くと、すぐに庭に出て行った家内。畑担当ですから気合が違います。もう作業に取り掛かっているようです。

この夏、なにが収穫されるんでしょうかね。
2010.04.26(月)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 3.5℃


昨日に引き続き、けさも絶好の日和となりそうな南牧村。

5時を20分ほど回った時刻には、外はすっかり明るく、東に向いた山の斜面上のほうには朝の日ざしが差し込んで、オレンジ色がかかったように輝いています。

見上げる空も西側半分がもうすっかり一人前の空色。東半分はまだ少しぼやけた空色をしています。
雲はいまのところ一片も視界に見つけることができません。



おはようございます。
新たな一週間のはじまりであり、巷に言うGW(ゴールデンウィーク)突入を控えた週のスタートとなります。

人によっては29日・昭和の日から、30日を有給休暇として怒涛の7連休などという壮大な計画を立てていらっしゃる方もいるかもしれません。

どんな予定をたてて過ごされるんでしょうか?やはり海外にでも行くんでしょうか?そうそう、バンコクは今の時期やめておいたほうがよいと思います。どうせ行くならやっぱりモンゴルでしょうね。

我が家はとくに海外という予定はございませんので、毎年恒例家内の実家ステイを2日の夜から5日ごろまで行うことになると思います。家内の実家でも楽しみにしているようですからね。





この春、ここかたじ屋母屋の裏山には、ちょっとした異変が起きていることをご存知でしょうか?

知っている方はおそらく居ないだろうと思いますが、私とこぐまくんは知っているのです。

毎年この季節になると、裏の休耕地の秘密の場所ではわずかばかりではありますが、頭をもたげるワラビが収穫され、ほっとけばどんどん背が伸びてゆくタラの木の先端には赤紫の袴を着けたタラの芽。

緑色の葉を地表近くで広げながら急成長を遂げる山ウドは掘り下げて肌の白い、肉質の柔らかな部分を収穫。

一足遅れて独特のまあるい葉っぱのフキがいっせいに葉を広げ、季節の食材として我が家の食卓に並ぶことになっております。



それは、今まで見たことがない様子なのです。

のびきったノビルの葉も、ウドの青青とした葉も、そこらじゅうから葉を伸ばし始めてきたさまざまな植物の葉も、み~んな先端部分が食害に遭っているのです。

あきらかに何者かが先端の柔らかそうなところだけを食い散らかして行っている様子に、同行したこぐまくんはちょっとビビッております。

『おとーさん!イノシシかね?』と問いかけるこぐまくんに、すかざず、『おとーさんはイノシシじゃない!』とボケをかます私。

すぐに呑みこんだこぐまくんは、少し怒った顔で『そーじゃなくて、イノシシが食べたんかね?っていうこと!』。言葉には軽い怒気がにじんでいます。

『それともシカかね?シカのウンチが一杯転がってるよ。』と、丹念に地面を観察しながらこぐまくん。

私もはっきりとは分からないのですが、どうも鹿のような気がするのです。でもこれまでも毎年鹿は母屋の裏手すぐそこまでやってきているのですが、ノビルの葉やウドの葉が食べられていたという記憶はありません。

いくつのも獣の足跡と思しき踏み込みの跡が地面には残っており、よくみると蹄のような痕跡が確認され、やはり鹿が犯人ではないかと推察しています。

それにしても不思議なことに、この鹿と考えられている食害の実行犯は、なぜかワラビにだけは口をつけていないのです。あんなに美味しいのにどうしてワラビを食べないのか、私としては大変不可解と感じています。

まさか、アクを抜かないと食べられないとでも思っているのでしょうか。アク抜きが面倒だと思っているのかもしれません。まったく不思議なのです。



母屋に戻ってきた私とこぐまくん。

玄関に入るなりこぐまくんが叫びます。
『おとーさん!ワクサーっ!』

おとうさんは、ワクサじゃありません!

2010.04.24(土)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 1.5℃


4月の24日とは思えないような冷たく締まったあさです。-

だらだら・だらだらと降り続いた雨もようやく在庫が切れたようで、けさは早朝からすっきりとした空が広がっている南牧村。

この冷たい空気は、天高く吸い上げられる地上の熱気、放射冷却の仕業のようです。こりゃ、いい天気になりそうです。





私は純粋に野球という競技が好きでしたし、もちろんいまでも野球そのものにはかわらない興味と関心を持ち続けていると思います。

「誰にも負けないほど・・・。」ということはありませんが、世のサラリーマンが仕事帰りに居酒屋で、口角泡を飛ばし赤らんだ顔で、横浜ベイスターズの現況を憂い、やっぱり頭を出してきたジャイアンツの分析に持論を加えられても、十分についてゆけるだけの関心は持ち続けています。

あるいはパシフィックリーグお荷物となりつつあったオリックスが、岡田監督のもと今年はなんだかやってくれそうだということも、日本ハムが現在最下位に甘んじてはいますが、やはり長いペナントレースのなかでは最下位に居続けるようなチームではないぞ!などという、私なりの分析を日々欠かしてはいないのです。

もちろんメジャーリーグの動向には人一倍関心をもってチェックを怠りませんので、直近の試合でのイチロー選手の打席詳細を自信満々に空んじてみせることもできると自負しております。



日本の野球事情というのは、このプロ野球を頂点とした見事に三角形のピラミッドを組織しており、社会人から大学、高校野球に少年野球と、その裾野は広く、底辺でもちびっ子たちがおそろいのユニフォームをだぶつかせながらも、野球という競技に熱中している姿を日本中どこへ行っても見ることができるほどです。

当然ちびっ子たちの野球となれば、その親たちのサポート、そして応援は欠かせない風景となり、これは地域の区別なく繰り広げられ、一種独特の慣例のようなものまで出来上がっているようなのです。

この親御さんたちの応援やサポートがあってこそ成り立っている部分は多々あるだろうと思うのです。もちろんタイプはさまざまで、応援を楽しんでいられる方もいれば、あまりに熱が入りすぎて傍からみると少し度を越していると感じるケースもありますし、もはや傍迷惑・モンスターペアレントに近いようなケースもあるようです。

華の都に暮らす友人たちの中には、休み度に行われる江戸川土手での練習試合やら各種大会(土手といっても半端でないほどに広く、十数面もの野球グラウンドが延々と並んでいる。)でのサポートが苦痛となっているとこぼすものが多いのです。

なんでも当番制のお茶係というのが決められていて、当番に当たると自分たちのチームはおろか、相手チームの関係者やら審判員にまで給仕係のように給仕をしてまわるのだそうです。

そんなものは、飲みたいと思う人が自分で自分の分を用意して来ればいいようなもので、『監督だろうが子供たちだろうが、飲みたきゃ自分で持ってくるようにすればいいんじゃないの?』との私の問い掛けに『まったくその通りなんだけど・・・。』とは、友人の弁。

なんてったって、野球は楽しまなくっちゃね。
お茶なんか飲みたきゃ自分で持ってこい!てなもんだ。
2010.04.23(金)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 7.0℃


深い深いモヤに包み込まれた谷あいの村・南牧村。
すっぽりと包み込まれて、南牧川に寄り添うように並ぶ磐戸宿の家家から上はまっ白なモヤの中、山の特有の風景です。

朝は物音ひとつ無く、目の前に広がる静まり返った風景には、中年男の後姿のような一種物悲しささえ感じます。空模様のせいかもしれません。



おはようございます。

激しい選挙戦が繰り広げられている?ここ南牧村は、現在村長選挙の真っ只中です。

我が家がこの村に移り住んできたときから現在の村長が居りましたので、"村長"といえば現在の村長しか頭に浮かんできません。

たしか・・・何年か前にも村長選があったような気がしますが、そのとき投票に行ったのかどうかもまったく記憶に無いのです。

立候補は現職の村長を含めて2名。
対抗馬と思われる御仁は、まったくどこの誰なのかさえわからない方。とりあえず、名前だけは覚えることができましたが、いったいどこの誰なのか我が家にとってはまったくの謎なのです。

たかだか移住してから7年目突入程度の新参者では、その程度なのかもしれません。



年齢よりもずいぶん若く感じる現在の村長には、2年まえの小学校運動会でのオープン参加リレー競技参戦のために数夜行われた秘密練習の際、グラウンドに居合わせた村長を、頭数あわせのために3回にわたって124メートル走を全力疾走させてしまった恩義がありますので考えなくてはなりません。

しかし、今にして思えば、年齢から考えても大変によいフォームで走っていた記憶があります。しかも結構速かったのを憶えております。

あの走りを以てすれば、今回の村長選はおそらくはスタートダッシュよろしく、その後もグングンと差を広げてゴールといくのかもしれません。

以上、激しい?選挙戦が繰り広げられている当地南牧村からのレポートでした。
2010.04.22(木)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 9.0℃


ぼんやりと目が覚めた時間には、すでにシトシトと雨音が聞こえ、母屋東側に突き出した下屋のトタン屋根、大きな蔵の入り口にかかる差し掛けのトタン屋根、母屋西側の建て出し部分のトタン屋根からはリズミカルな雨音。

徐々に雨脚が強くなってきているような気がします。

すでに明るくなっている外を見渡すと・・・何もかもが雨に煙る風景。一番近い裏山も上半分がすっかり煙ってなーんにも見えませんし、川沿いに続く山の連なりも今は真っ白く見えるだけでなーんにも見えません。

「雨に煙る南牧」といったところでしょうか。

おはようございます。
比較的あたたかな朝となった南牧村ですが、予報によりますとこれから降り続く雨と、上空を通過する寒気のせいで、気温は下がっていくようです。午後から夕方にかけて徐々に下がり、予想では3℃近くまで下がるとのことです。

生憎の天気となりました。





先日、納品・搬入をさせていただいた世田谷区の新築住宅。
大変こだわって業者を選び、念願の伝統工法によるマイホームをつくりあげた依頼主ご夫婦。

引越し作業がおこなわれて4日後に当たる日の搬入作業となり、まだまだ新居の中は引越しの荷物がいたるところに積み上げられ、これから少しづつ片付けられていくという状況です。

到着してすぐに目に付いたのは、その新居の工法が、外から見えているだけでもかなり手の込んだ、いわゆる伝統工法の手法を用いているということ。

日本建築ですから柱も梁も土台も、ほとんどが見える形で構造されており、いたるところに手間のかかる継ぎ手加工や仕口の加工が施され『すごいなぁ・・・。』と感心してしまうほどです。

いまどき、木製の玄関引き違い建具があつらえてあるお宅というのも珍しいものだと思いながら目を落とすと、なんと引き戸の敷居には栗の角材がそのまま跨ぎとして使われておりこれまたビックリです。

でもなんか・・・変なのです。



もうあと数年もすればご夫婦ともに現役を引退し、ゆっくりとした老後の人生を送るべく建てられた新居だろうと思うのですが、どうも・・・なんか・・・・変なのです。

先ほどの玄関建具の敷居も大きな栗の角材で跨ぎとして施工されており、まるで昔の民家のように敷居の五寸ほどの高さがそのまま内外に段差としてあらわれています。

ふと『今はいいけどだんだんとこの段差は億劫になってくるよなぁ・・・。』などと考えながら玄関に入るとそこには深い段差の上がり框。

無垢の桧をふんだんに使用した玄関周りは、上がり框も廊下の床もあつらえの下駄箱もすべて桧の無垢材が使われ、いやみなほどに細工を見せ付けるようなつくりとなっています。

なにもここまで仕事を見せようとしなくてもいいのではないかと思えるほどなのです。

気になり始めるといたるところに目が行くようになり、そこらじゅうの柱から突き出している、横架材のホゾが差し込まれた柱材とを固めるための込み栓と呼ばれる小さな部材や、柱を貫通させて飛び出しているホゾ先。

昔の建築ではよく使われていた工法ですが、金物による緊結が発達している現在では手間のかかる工法となりますし、それなりに高い技能が必要となりますので一般の建築で使われることはほとんどありません。まあ、上等仕事の部類です。

そこら中に、この手の上等仕事の細工のあとが飛び出し、足元にまで込み栓が飛び出してなんとも不自然と感じてしまうのです。



『それにしても、凝った造りをしてますね~。でもこの出っ張ってる奴なんか、生活するのには邪魔になりませんか?』とついつい口にしてしまった私。

ご自慢のマイホームにケチをつけるような発言をしてしまった私ですが、どう考えてもおかしいのです。

奥様からのお答えは、この問い掛けをきっかけに、堰を切ったようにはじまりました。



実はですね・・・。と切り出し始めた奥様は、まだ引っ越して4日目だというのにあらゆる箇所に生活するうえでの不都合を感じ始めていた様子です。

業者の選定のときに、伝統工法という謳い文句に惹かれて評判の業者を選定。それから工事契約に至るまでの経緯。

私からすればちょっと法外な、度重なる中途金の要求。
設計段階から施主の希望をないがしろにする伝統工法をひけらかす姿勢。

『この部屋にはこういう照明を希望しているのですが・・・。』という施主の希望も、『伝統工法には似合わない!』の一点張りで拒否。

『キッチンは流し台の隣に冷蔵庫を置きたいので、流し台はこのサイズのものを使いたい。』との希望も、伝統工法で作ってるんだからこんなところに冷蔵庫なんか置いてほしくない!』の一点張り。

『障子張りだと部屋の中が薄暗くなるので、せめて居間となるこの空間だけはカーテンにしたい。』という希望さえも、『伝統工法にカーテンはぜ~ったいつけないで欲しい。』の一点張りでとうとう障子の敷居・鴨居を無理矢理つけられてしまったり。

列挙すれば、まだまだ信じられないような施工側の横暴を聞かされ、実際にこの目で見てきたのですが、なんとも気の毒というか腹立たしいというか、施主側がこんなに我慢して堪えて建てられた住いなんて聞いたことがありません。

押入れの中まで京壁が塗り込められ、しかも出し入れする肝心の開口部横からは、例の構造材の突起物がまことに邪魔なかたちで飛び出しているのです。



なんともいやらしいほどに誇示している伝統工法を用いた上等仕事の住い。住む人の利便性や快適性をまったく無視したような傲慢な施工側のつくりにあきれるばかりの搬入作業となったのでした。

『縁側に簡単でいいので物干しぶら下げられるようなものを作って欲しい!』という、家を預かる主婦の当然の希望さえも『伝統工法の家に物干しをぶら下げるなんてあわないから、外に干すようにしてくれ。』と一蹴されたそうです。そんなバカな・・・、家人が気の毒です。

伝統工法は何様じゃ。
2010.04.21(水)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 10.5℃


あさ、玄関の鍵を開けて、外の空気を味わってみると、たっぷりの潤いを含んだ少しぬるいほどの空気に触れることができました。

寒くはありません。なんだかとても気持ちのよいあさを迎えている北関東・群馬県は南牧村から、おはようございます!





ケヤキの杢。
それも飛びっきりの玉杢。
木目が入り乱れ、根回りの瘤だらけの銘木材。

何十年と集めていたらしく、中には息を呑むような見事な玉杢もありますし、枯れに枯れたケヤキの大黒柱を挽き出した板材もあります。赤身のしかも目の大変詰んだ板材。

持ち込まれた材はすべてケヤキです。

この材を使って大振りの茶箪笥を拵えてほしいとの依頼です。



聞けばなんでも、拵えた茶箪笥をムコさんの家にくれてやりたいとのこと。

『この板は鏡板に、この杢は抽斗の前板に、こちらの少し広めの薄板は引き戸の鏡板に。』てな具合で、依頼主は使用する箇所まで指定有りという気の入れようです。

少しばかり木工の知識もあるようで、なにやら事細かに指示を残していきましたが、なかにはちょっと無理な注文やら、『んっ?』と考え込んでしまいそうな注文もあり、『そんな・・・無茶な・・・。』とこぼしてしまいたくなるものまで。

やるからにはやっぱり、喜んでもらえるような仕事がしたいと考えていますから、可能な限り御希望をかたちにしていくつもりではいますが、はてさてどんなものが出来上がりますか・・・。

2010.04.20(火)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 9.5℃


おはようございます。
今朝の南牧村は、あまりよい空模様とはいえません。

グレーな雲が猫額な南牧村の上空に敷き詰められ、ゆっくりと通り抜ける朝の風には、思わず『うっ!』っと呻いてしまいそうな薄ら寒さを感じます。

ようやく一段落となり、以前から声を掛けていただいていた薪用材の回収・運搬作業をこなすことができた昨日・一昨日。

かたじ屋前の農道2号線脇の空き地には数年越しの薪用材が山のように積みあげられて、薪割りされ薪小屋に積まれるのを待ちくたびれているようにさえ感じます。   いずれにしても、今年の梅雨がやってくる前にひとシーズン分の薪を拵えておかなくてはいけません。

ひとシーズン分の燃料代がかからないことを考えれば薪割りくらいお安い御用なのですが、だんだんと億劫になってきているのも事実。年々薪作りが面倒になってきているのです。

こうなったら、1年のうちに何度となくやってくる子分たちが来たときに、宿泊費と称して薪割りをやらせるというのもひとつの方法かもしれません。

「田舎暮らし体験ツアー」とかなんとかもっともらしい理由をつけて、遊びにやってくる友人たちにもやらせてしまうようにすれば、かなり手間が楽になるかもしれません。

タダで譲ってもらっていながら贅沢なことは言えませんが、できることなら薪割りをしないでちょうどよいくらいの径の雑木だと大変助かるのですが、そういうわけにもいきませんよね。あんなにデカイのは薪にするのも一仕事なのです。
2010.04.19(月)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 5.5℃


南に15度ほど寄った山並みの上から朝の柔らかな日差しを放つ太陽は、けさも気が付けばかたじ屋前の植え込みに低い角度で射しこみ、本日の晴天を予感させています。

週が空け、新たな一週間が始まり、我が家の子供たちは慌しく着替えに・・・・と思いきや、のっぺりとストーブの前に陣取って、まるで危機感がありません。

『いつまでボーっとしてるんだ!さっさと着替えなさ~い!』の号令に、はじけるように動き出すのは次女とこぐまくんです。

長女の愛子さんは言われるまでもなく、さっさと着替えを終わらせ朝勉をカリカリとしていました。おんなじ姉妹でもこんなにも違うのです。不思議なものです。

おはようございます。





先日おもちゃ屋さんで買って来た、懐かしのカラーボール。

マイ自転車である「新潟一号」の前輪スポーク部分にしっかりと挟み込まれ、いつでもどこの空き地でも三角ベースができるように準備OKなのです。

このカラーボールとそこいら辺の棒切れ一本あればどこでも三角ベースができたもんです。棒切れなんかなくたって、バッターボックスに立ち利き腕をグーに握ってバット替わりに立てて「ハンドベース」なんていうのもありでした。

空き地に、あるいは校庭に集まっていたガキ共が、たとえ数人でも三角ベースやハンドベースは成り立つもので、バッターは兼キャッチャーでもあり、ヒットを打てばランナーには幽霊ランナーを立てて試合は成り立ったものです。

おもちゃ屋さんの一番奥のほうの片隅に、白いネットに入れられてなんとなくぶら下がっていたカラーボールを見つけた私は、一瞬のうちに少年の頃の飽くこともなく日が暮れてボールが見えなくなるまで遊び呆けていたころの記憶の映像がハイスピードで駆け巡り、その日のボール提供者が大事そうに自転車のスポークにカラーボールを挟み込んでいたことを思い出していました。

みんなピンクやら黄色やら黄緑やらのカラーボールを自転車のスポークに挟んでいたものです。

『そうだ!新潟一号にもカラーボールを挟んでおかなくては。』と思い立った私は、さっそく3個入りの白いネットをひとつ外してレジへ。

自宅に帰ってマイ自転車・新潟一号の前輪スポークに挟まれたカラーボールを眺めていると、なんだか誇らしげな気分!

これで、いつでも、どこでも三角ベースができるぞぉ!っていう気分なのです。
2010.04.17(土)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 0.5℃


あさ5時半ごろの南牧村は、上空から湿った大きな雪が音もなく降り続くという、目を疑うような景色が広がっています。

雪国でいうドカ雪に近いような重い雪が降り続いています。

すでに先週に冬用タイヤを取り替えてしまっている我が家では、この状態では移動は困難。まさか再び雪になるとは予想していませんでしたので、さすがにけさはびっくらこいております。



「上みりゃ虫んこ、中みりゃ綿っこ、下みりゃ雪んこ。」

子供の頃、降りしきる雪の中、アノラックの帽子をかぶり、ランドセルを背負って川沿いの道をてくてくと通いながら、空を見上げては体が宙に浮いていくような、雪空に引っ張り上げられるような不思議な感覚を味わい、呟くように口にしていた短い唄。

雪空をジッと見上げなら、何度も何度も口ずさんだものです。素朴な抑揚をつけながら・・・・。

あれはなんの唄だったんでしょうか?

空から絶え間なく降り続けるドカ雪を、ジッと見上げていたら、大人になった今でも不思議な体験はできました。

空に引っ張りあげられるような宙に浮いていく感覚!大人でもOKなんですね。



この時間、あれほどぼたぼたと降っていた雪も止み、びしょ濡れの雪景色が広がっています。はやくも蔵の入り口にかかる下屋軒先からは、ぽたぽたと速いテンポで雫が垂れ始め、庭先に浅く積もった雪は半透明に透けて見えるほど水分を多く含んでいるのが分かります。

おはようございます。

まさに季節はずれの雪に仰天のさたでぇ~!となった南牧村。

どうやら天候は早い回復を見込めそうですので、この雪もはやくに解けてなくなりそうです。





齢80に届いているように見える男性は、いま人気のハイブリッド車に乗ってやってきました。

作業場で仕事中の私になにやらすまなそうにモノ言いたげな所作。

手を止めて話を聞く態勢を示した私に、簡単に自己紹介して『ちょっと見て欲しいのですが。』と切り出す男性はハイブリッド車の後部座席から、薄い黄色い色をした元々は八朔が詰められていたと思われる段ボール箱を引っ張り出して作業場内に。

段ボール箱の上ブタは大きく開かれてなにやら茶色い色したツノのようなものがニョキッとのぞいています。

『これ・・・・私が先日捕った鹿なんですが、この角を木の台に据えていただけないかと思いまして・・・・。』と私の前に更に突き出すように促すのです。

覗き込めば、そこには見事なほどの鹿の角。
こんな間近で本物の角を見ることはありませんし、左右の角を握って持ち上げたこともありませんでしたので、突き出された私は心の中で2・3歩後ずさりです。


私が困った顔をしているのが分かったらしく、堰を切ったように話し始めたご老人。

以前まで頼んでいた方が仕事を引退して、請けてもらえなくて困っていたところ、かたじの地に木工を生業としている変わった奴がいるとでも聞いたらしく訪ねてきたとのこと。

延々とこれまでの猟の成果から、ご自分の生い立ち、現役であった頃の職業、父親の職業から子供さんたちの現在の職業などなどを聞かせてくれ、猟師仲間にもこの角を木製の台に挿げる人がいるので挿げ方を聞いてきてもよいといった内容の話。

すかさず私が、その方にお願いしたらどうでしょうか?と振ってみると、どうもそういうわけにも行かない様子です。

『なんとかお願いできないでしょうか?』とのお言葉に、私も困ってしまったのです。

鹿の角を挿げるなんていうのは、いかに木製の台とはいえ未知の世界。果たしてできるものなのか、正式な方法というのもまったく分かりませんのでなんとかお断りしたいと考えていたのですが・・・・。


あまりに困った様子をみせ、頼み込んでくるこの御仁をそのまま返すわけにも行かず、ひとまずは預かって検討してみるということになりました。

鹿の角ねぇ・・・・。どうやって固定したらいいんでしょうか?
いろんな依頼があるものです。困った・・・・。
2010.04.16(金)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 4.5℃


おはようございます。

本日、こらむを書き込んでいる間がありませんのでお休みいたします。
あしからず。
2010.04.15(木)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 4.5℃


なんだか、まだまだ朝はちょっと寒く感じます。

PCデスク正面に見える我が家のハイビジョンTVに映っている朝ズバッ!のお天気お姉さんの今朝のいでたちは、ピンクの傘に白いコートと合わせるようにピンクのマフラー。

見るからに寒そうです・・・東京は。



けさは毎年恒例の、小学校PTA・交通安全指導での出動日となっておりますので、私も子供たちと千原橋北詰付近までの徒歩5分地点まで行き、千原登校班5名(内2名はかたじ屋住人)の登校を見守ってきたいと思います。

昨年までは辛うじて、川向こうに広がる「街なか」磐戸宿の登校班が登校していましたので、千原橋を渡って急な坂道を登った先にはしる県道45号線の横断歩道まで交通指導に行く必要があったのですが、今年度からは「街なか」磐戸宿の小学生がいなくなり寂しい限りなのです。

横断歩道を渡る子供たちのために、黄色い旗で交通を遮断して安全を確保しながら「おはよう!」と声をかけることも無いのだと思うとなんとも不思議な気分になり、数年前までの隊列をつくってやってくるチーム磐戸登校班、チーム桧沢登校班の子供たちの、眠そうな表情で交わす『おはようございます。』の声さえ懐かしく感じてしまいます。

ほんの数年の経過で情勢は大きく変化、隆盛を誇っていたチーム磐戸班は一気に登校者数ゼロ地区となってしまいました。



満開のサクラの木の下で待ち合わせていた千原登校班の次女真子とこぐまくん。

柳の木下で枝先に飛びつこうとするカエルのように、低く垂れたサクラの枝を掴もうと飛びつく次女真子が5回ほどジャンプしたところで、登校班長率いる残る3名の千原登校班メンバーが登場。(といっても、3名は一家族の3兄妹なのです。)

6年生の登校班長が緑のキャップをかぶって先頭に立ち、間に下級生たちを挟み込むようにして最後尾には同じく6年生の次女の真子。


決して長くはない隊列は、後ろから見るとクネクネクネクネ蛇行しながら、一路小学校へと向かったのでした。

なんだか、かわいいもんですね。
2010.04.14(水)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 7.0℃


少し肌寒く感じさせる風が通り抜け、うす雲が高い高い空に、秋のうろこ雲が型崩れをしたようなはっきりとしない輪郭で広がっています。

いつもならきりりっと差し込んでくる朝の日差しはなく、鈍い朝の気配。

おはようございます。
少し前から入れ替わりとなった朝ズバッ!のお天気お姉さん(なんていう名前だったっけ?根本くんじゃなくて・・・。)の話によりますと、きょうは荒れたお天気で気温も上がらず寒い一日になるのだそうです。

まさに日替わり、猫の目のようにクルクルと入れ替わるこのところの空模様に、足踏みをしながらも季節は黙々と小さな前進をしているように感じます。

ぽかぽかの気温と、十分に降った雨の影響か、かたじ屋周辺でもさまざまな色のさまざまなかたちをした花々が咲き揃い、百花繚乱とまではいかないまでも、まさに春の花のオン・ステージ!といった様相になってきました。

もう少しすれば季節は穀雨となり、春の天気も安定してくることになります。





村に入って間もなくすると、南牧川に擦り寄るように連なるそれほど高くはない山肌に、なにやら米粒ほどのたくさんの子供と思しき動く姿。

徐々に近くなってくるその山肌は、下仁田方面から上ってきた右手、川を挟んだ向こう側の山の急斜面と連なる緩斜面にまたがり、その一帯だけは鬱蒼とした杉の木立もまばらに点在する程度に管理され、土の色と茂り始めた草の色とがその木立の合間合間に十分に見ることができます。

近づいてゆくとその斜面には、山の傾斜を利用するように、さまざまなかたちの間伐材を利用したと思われる木製の遊具、アスレチック遊具が点在。

うごめいているだけに見えていた子供たちの姿はもう十分になにをやっているのかがわかるところまでくると、その斜面に凝らされた数十基にも及ぶ遊具に向かい、まだ春先だというのに額に汗をにじませながらトライする様子がよく分かります。

定番の揺れるつり橋コースからロープを使った壁登りコース、大人でもちょっと尻込みしてしまいそうな超ロングターザンロープ、バランスをとりながら渡っていくロープからぶら下がっただけの飛び木橋、山の斜面を利用してロープの先の丸太を引き上げる体力が物を言うコース。

さまざまな創意を凝らしたあそび心一杯のアスレチックコースは、日が暮れるまで駆け回ってもとても全部を制覇することはできないほどの規模で山肌の峰を越えた向こう側にまで広がっているのです。

各コースにはそれぞれ6~7タイプの木製遊具が配置されており、スタートからゴールまでたどり着いて1コース制覇。首からぶら下げたラジオ体操のカードのようにマス目割りされた各コースの名前の上から、ゴール地点に置かれている認定印をペタリと押して・・・・休む間もなく次のコースへ走り出す子供たち。

コースは16コースが設定されており、各コースで難易度にあわせてパー5、パー3、中にはパー13なんていう超難関コースもあり、それはそれは飽きさせないような工夫が盛りだくさんなのです。

毎年、客足が少なくなる時期を見計らって、コースの総点検と新しいアイデアを盛り込んだ新コースの開設がすすめられ、つねに新たな工夫と子供たちを驚かせるような企画が大のおとなたちのてによって練り上げられていることを知っている人は少ないかもしれません。

噂が広がるのはまたたく間で、オープン当初は客足もさっぱりだったこの巨大アスレチックコースには、5年経った今では、遠くは関西からツアーの大型バスがやってきたり、近隣の市町村からも小中学生の野外活動の一環として、首都圏からも体験ツアーの子供たちを乗せたバスが週末や休日を利用して押しかけ、大変な人気となっているのです。

働いている従業員たちはすべて地元に住いを持つ18歳から上は74歳の達者者まで。
みながそれぞれ知恵を出し合い、アイデアをぶつけ合いながら向かう方向はひとつ。

来てくれた子供たちも大人たちも、あきれるほどくたびれてヘトヘトになって帰ってもらう。そしてしばらく経つとどうしてもまた行きたくなるようなそんなコースを作りたい!というもの。



そんな巨大アスレチックコースがあったらいいなぁ・・・・。つくれたらいいなぁ・・・・。
こんな時間だ!仕事仕事!

2010.04.13(火)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 7.0℃


一日中降り続いて、そのまま夜も降り続いたと思われる春の雨は、けさには上がり、見渡す山山のところどころに名残のような切れ切れのモヤが留まっているのが目に入ります。

上空にも雨を降らせた雲の忘れ物のような薄く引き伸ばされた灰色の雲が、のっぺりと広がって狭い南牧村の空を覆っています。

よく降りました。



おはようございます。
朝の時間は、あれやこれやと思いながら牛乳入りこーしーを片手に過ごしていると、気が付けばこんな時間!というペースで進んでしまいます。

もうこの時間にはすっかり空は晴れ渡り、眩しいほどの日差しが東の山並み越しに差し込んできています。きょうはいい天気になりそうなのです。

かたじ屋母屋二階にある、通称"雑魚寝の間"には、この季節東向きの窓から朝の日差しが一杯に差し込むようになり、それはそれは明るく部屋の中を照らしてくれます。

日中はポカポカに暖まる二階雑魚寝の間には、このところいつものカメムシ「ワクサ君」が大発生し、捕獲しても捕獲しても湧き出るように姿を現してきます。

ときに洗濯物の中に潜み、ときに春の風を半日浴びた布団にへばりつき、部屋の中では明るいほうへ明るいほうへ集まるワクサ君たち。

靴下の中に忍び込んでいるワクサ君を気が付かないままに履いてしまったこと度々なのです。グシャッ!とした感触を指先で感じたときのあの言いようのない気分・・・・。

しばらくはワクサ君のキョーレツに青臭い匂いが指先に残ることになります。



この時期決まって大発生しているワクサ君たちも、不思議なことに、ある日を境とするかのように突然ぱったりと姿を見せなくなるのです。何処へ行ってるんでしょうかね。



南牧川の川音が少し大きく感じるけさ。
上から覗き見てみると、川色はいつもの透き通った色ではなく、少し濁った黄土色。
やっぱり、ずいぶん降ったようです。
2010.04.12(月)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 9.0℃


弱い雨がしっかりとした降りになった昨夜。

一夜明けたけさの南牧村、今のところ雨は小休止となっていますが、予報ではこれからお天気が回復することはなく、一日中弱い雨が降るとの予報です。

気温も上がらず、今朝の気温から徐々に下がっていくという、ちょっと変な予報が出されています。



昨日の日中は気温が上がり、一気に谷あいの里ザクラも満開。
暑いほどのポッカポカ陽気に、昼過ぎの母屋横薪小屋測候所では日陰での地上1.5メートル地点に設置されている寒暖計の赤い液柱が摂氏26.0℃を記録。夏日の気温です。

あさの8時から行われた村をあげての道路愛護作業・ボランティアでの道路清掃作業ののちには、我が地区ではお花見をすることとなっていたらしく、午前中から車座になり、サクラの花が見えそうもない県道沿いのとある駐車場で酒盛りが始まっておりました。

消防団の活動が午前中は入っており、午後も出かける予定でいましたので、私は参加できませんでしたが、当日の朝に『きょうは地区のお花見やるから。』と言われても・・・・という感じです。



買い溜めしておいた藤沢周平文庫本(古本)も未読在庫わずかとなり、至急補充をしておかなくてはと気にかけていたのですが、昨日外出の際に立ち寄った古本屋・ブック・オフにて当面の在庫を確保することに成功!

現在の手持ち在庫は既読・未読あわせて43冊となった藤沢周平作品。
一日中、じっくりと読書にふけるような日が欲しい!本が読みたい!と切に願うこのごろなのです。

この文庫本という奴は、じつに重宝なものでして、どこへ出かけるにもひょいとお尻のポケットに滑り込ませることができ、病院の待合室で・・・はたまた、目を輝かせて100円ショップに飛び込んでいく家内を見送り、そばにあるベンチに腰掛けて・・・、そうかと思えば作業場で仕事をしているフリをしながらこっそりと・・・・。

さまざまなシーンで活躍してくれますし、小さくて持ち運びにも負担を感じさせないボディには、読み応え十分な、さりげなく・深く・爽快な文章が織り込まれて、あっという間に時間を経過させてくれるのです。

それにしてもこの作者・藤沢周平という人の書いた文章には、引き込まれるような自然の描写、時代の描写、人間の描写、移り変わりの描写・・・。観察力と洞察力の両方にすぐれていることを感じます。

あわせて、おそらくは膨大な量の資料を事細かに分析し、積み上げていくような作業を黙々とこなす姿勢と、飽くることのない探究心・憧憬のまなざしを常に持っていたんだろうなぁと感じさせられます。

イタズラ心とダジャレの心得だけは持っているんですけどね・・・私も。
2010.04.10(土)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 4.0℃


おはようございます。
2010年4月の第2土曜日は、やや霞がかかった青い空でのスタートとなりました。

いまのところ絶好の行楽日和、よい一日となりそうな南牧村なのです。

このお天気に誘われて、ツーリングのバイクやらマイカーで行楽にお出かけの方々が川の向こうの県道45号線を通過して、結構な交通量が予想されます。道の駅ならぬ、村の駅「オアシス・なんもく」も、きょうあすは賑わうのではないでしょうか。



昨夕、ぶらっと覗いたかたじ屋裏山に今年初めてのワラビを見つけてきました。

頭を重そうにうつむいた姿のワラビは、毎年この時期になるとニョキニョキと姿を見せ、わずかな収穫ではありますがすぐにさっと茹でられ夕食の膳の一品となります。

ワラビは一般的にはアク抜きをしてからでなければ、調理できないように思われていますが、我が家では収穫してすぐに茹でてしまうせいなのか一度もアク抜きをしたことはないのです。

『えぇ~~~!うそでしょ~~~!』
と思われる方が多いかもしれませんが、この地に来てワラビを発見以来一度もアク抜きなんてしたことはないのです。

もちろんアクを抜くための木灰がない訳ではありません。むしろ処分に困るほど大量の、それも純粋な広葉樹だけの木灰がいくらでもあるわけですがそんな面倒なことは一切おこなわないのです。

思うに、取ってきたすぐ、数分後にはお湯に浸されているわけですから、植物のエグミやアクと呼ばれている成分が性質変化によって生成される間もないせいではないかと考えています。

まあ、難しいことはよく分からないのですが、お店や道の駅などで売られているような立派な(私に言わせれば異様なほど巨大)ワラビではないにしても、毎年の山の恵として楽しみにしているかたじ屋裏山のワラビなのです。

ふと思ったのですが、収穫されるのがワラビだからよいのですが、これがワラビーだったらちょっと困りますね。ワラビーってあのオーストラリアに住んでいるカンガルーの弟分のような奴ですよ!
2010.04.09(金)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 4.0℃


う~ん・・・。
けさはくっきり・すっきりとしない朝です。

モヤモヤとした曇り空のもと、いつものように起床。
今か今かと、このところ確認作業をマメにおこなっているかたじ屋魔のスロープ下の真子桜は開花寸前の状態ですが、今だキチンとした開花を確認することはできておりません。

今日あたりでしょうか?

昨日、午前中に金物を仕入れに行って来た近隣の都会とも言うべき富岡市では、遠くに見える景色にも、軽トラくんで走り抜けるバイパス沿いにも、ほぼ満開に近いサクラをそこかしこで見ることができたのですが、再び戻ってきた南牧村では里の桜はやはりまだのようです。

標高の差があるということなのでしょうかね。
車で30分ほどの距離でもこんなにも違うものなのです。



おはようございます。
杉の濃い緑色が大方を占める谷あいの景色には、この季節になると山肌の毎年決まった位置に薄紅の山桜が一足はやく開花を迎え、『あ~、あんなところにも山桜があったんだなぁ・・・・。』と、その存在を認識することが出来ます。

数年前まではこんもりとした山桜の開花全体を見ることができていた箇所も、気がつけば今年あたりは杉の木立の隙間からしか薄紅の色を確認できなくなっているところもあり、変わり映えのない杉山も年々成長していることを実感です。

かたじ屋母屋前のボケの花も開花を迎えており、真っ赤なかわいらしい花をたくさんつけています。

このボケの花に、少し大きめの野鳥が飛来してはなにやら啄ばんでいる姿を度々見かけるのですが、あれはなにを食べているのでしょう?

蜜を吸っているとも思えませんし、なにか美味しいところでもあるんでしょうか。ちょっと気になっています。

毎年ボケの花が咲く頃になると、決まってあの少し大きめの野鳥がやってきてはなにやら啄ばんでいるのですが、いまだにその謎は解明されておらず、謎は深まるばかり・・・・。

もしかしたら、ボケの花は名前に似合わずすんごく美味しいものなのかもしれません。
ちょっとあとで食ってみようかな。

失礼!言葉が悪かったですね。もとい!あとで、頂いてみましょうかね。
2010.04.08(木)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 2.0℃


気温以上に空気が冷たく感じるけさの南牧村。

きのうの雨はすっかり気配を消して、けさはくっきり・すっきりのトリニトロン!となりました。
年代によってはなんの事だかさっぱりわからないというフレーズを使ってしまいましたが、くっきり・すっきりなのです。

ちなみにトリニトロンとは1960年代後期から販売開始となったソニーのブラウン管、あの「ワンガン・スリービーム方式」ののことなのです。

当時の松下電器「パナカラー」、日立の「キドカラー」を押しのけて、一躍人気のブラウン管TVへと昇りつめたヒット商品。

のちに後継としての「ブラックトリニトロン」やら「スーパートリニトロン」へと受け継がれてブラウン管TVの時代終焉とともに生産終了となった2007年までに、世界中で3億台近くを販売したそうであります。

そんなブラウン管TVのコマーシャルでよく耳にしていたフレーズということになります。

わっかるかなぁ~、わっかんねーだろうなぁ~・・・。



PCデスクから正面に見える縁側の掃き出しの大きなガラス戸からは、朝の日差しを浴びてくっきりすっきりの景色が広がっています。さて、外に飛び出してみましょう!
2010.04.07(水)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 8.0℃


うす曇の朝。
玄関の外にでても、寒くはありません。

山のところどころに生育している山桜には、少し強めの桃色が花開き、浮かび上がっているかのように目立ちます。

岩山にしがみつくように育つ華奢な枝枝の岩つつじも、少し前からあの一際目立つ薄紫色の花を咲かせて山肌を賑わせているかたじ屋裏手・間近にせまる裏山の様子。

けさは我が家で最後の小学校入学の記念すべき日。

借り物のおこちゃま用スーツに身を包み、エンジ色のネクタイを締めたこぐまくんにランドセルを背負わせて、二人のお姉さんたちと替わり番こに記念撮影。

二度と戻ることがない、子供たちと過ごしてきた時間の一瞬一瞬が、いまも進行形で確かに過ぎていっていることを実感です。



かたじ屋"魔のスロープ"脇の6年目を迎える真子桜。

けさスロープを下って眺めてみると、数え切れないほどびっしりと付いた花芽が赤く膨らみ、いまにもポン!と音を立てて花がはじけ咲きそうな張りをたたえ、先端からは花びらがはみ出してしまっているほどです。

今日明日にでも開花しそうなのです。

こぐまくんの入学祝にも、なにか一本植えてみたいと思っています。





あさの番組の決まった時刻に流れているTVショッピングの時間。

毎度毎度やっているのですが、毎回なんだか笑ってしまいます。

けさはなにやら吸収力抜群のタオルの紹介。

一通りそのすぐれた性能を紹介したのち、気になるお値段の時間となり、もったいぶらせた司会進行役は大判2枚と中判2枚の4枚セットで¥4980-と、大変お買い得であることを力説。

『お電話お待ちしております!』のアナウンスののち番組終了かと思いきや、突然『ちょっと待って下さい!』と絶叫です。

何ごとかと画面を見つめると、『いまなら同じセットをもう一組お付けして同じお値段!つまりもう一組はタダ!』

・・・・そんなバカな。と思ってしまうほどのお買い得感?
これを見てついつい電話してしまうなんていう人もいるんでしょうね。

とにかくこの最後のシーンにはいつも笑ってしまうのです。
ひとつの商品の値段に、もうひとつ同じものをサービスで付けます!な~んて、あまりにもふざけた広告に、お笑いの番組かと思ってしまいます。

はじめから2セットで¥4980-と言えばいいんじゃないでしょうかね。

2010.04.06(火)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 5.0℃


けさは潤いをたっぷりと感じる気持ちの良い朝となっている南牧村です。

なんだかしっとりとしています。
かといって、湿度を感じる不快さはなく、吸い込む朝の空気は鼻の奥でツンとすることなく滑らかに鼻腔を通過していくのを感じることができます。

きのう剃ったばかりの無精ひげは成長の季節ということなのか、一夜開けた私のアゴ周りにはすでに滑らかさはありません。

やはり髭でさえも季節を感じて潤いを感じて、新髭の伸び盛りというのがあるのかもしれません。もしかしたら髭先に花芽が付き、風薫る5月の2週目あたりには可憐な花を咲かせるなんていうことも・・・・。





子供の頃はよく、無茶乗りして激しく転倒した自転車の前輪が、ハンドルとはまったく見当違いな方向を向いてしまったりしたものです。

いつから、どこで憶えたのか、子供ながらにそんなときには自転車の前方に立ち、前輪を両の太腿で挟み込んでハンドルを前方から握りしめて、『エイヤッ!』の掛け声一発ねじり直したものです。

整体師がお客さんの(お客さんとは言わないかもしれません。患者さんかな。)背後から両肩をわし掴んでバキバキッ!と捻るような仕草です。

けさは本当にしばらく振りに自転車のハンドル修正の技を使ってみました。

凍結した農道2号線で転倒してからずいぶん経ちましたが、その間何度か自転車に乗っているはずの長女愛子さんは、自転車の具合が悪いともハンドルが曲がっているともなんとも言ってきませんでしたので、私もまったく気にしていませんでした。



先日、家内が長女愛子さんの自転車を拝借して郵便局かどこかにいったそうであります。

なんだかものすごく運転し辛いことに気が付いた家内が、しげしげと跨いだ自転車を眺めると、握ったハンドルが、前方を向いた前輪からしてあらぬ方向を向いていることに気が付いたというわけなのです。

当の本人は、『あいこ!愛子の自転車、ハンドルが曲がってるでしょう!』との家内の問い掛けに『曲がってないよ!』と平然と答えておりましたが、私が見る限り"なんじゃ、こりゃ~!"と飛び上がるほどにハンドルと前輪は正規の位置関係を乱しており、よくこれで気が付かないで乗っていられたものだと、逆の意味で感心するほど。

しばらく振りの登校日となったけさ。
長女愛子さんの自転車の前方に立った私は、少年時代を思い出すかのように前方からハンドルを握りしめ、両の腿に前輪を挟みこんで『エイヤッ!』の掛け声一発。

見事にハンドルの修正に成功したのでした。

そんなんで曲がったハンドルが戻るのか?って、・・・・戻るんですよ!
2010.04.05(月)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 6.0℃


雲が広がっています。
鈍い雲が南牧村の上空を覆い、どんよりとした空気が地上を包み込んでいます。

おはようございます。
母屋の玄関を出るとすぐに、まったりとした湿度を感じるけさ。
お天気はくだり坂ということなのでしょうか?

よく晴れた昨日でも、流れる空気にはまだ冷たさが仕込まれており、体の中からポッカポカという季節にはなりきれていないような感じなのです。

二十四節気の上では今日から「清明(せいめい)」の入りとなり、清浄明潔!地上には百花が咲き競う季節がやってくるということだそうです。

ちなみに暦便覧の記述によりますと
「万物発して清浄明潔なれば、此芽はなんの草と知れる也」という表現になっています。

すがすがしいほどの風が吹きぬけ、見渡せばあらゆる草木が芽吹き、花を咲かせ、葉を広げて生命の輝きをもっとも感じる季節といったところでしょうか。





しばらく振りに、まだまだ枯れ色の支配する裏山にぶらり。

実際に足を踏み入れてみると、遠くからでは分からなかったたくさんの緑が、枯れて果てて地面を覆う枯れ草の間から芽吹き、葉を伸ばしているのがよく分かります。

蕗はもうすでに小さいながらもまあるい葉を伸ばし、タラの木には先端に赤紫色の芽がふくらみを増し、気の早い蕨はすでに数本身を屈めるように柔らかな茎を持ち上げて、にこ毛を光らせています。

絡みつくように地を這いながら伸びる野いちごの茎も、『いまのうち!』とばかりにその勢力を拡大するべく八方に茎を伸ばそうとしています。時期には子供たちの格好のおやつとなりますから野いちごの勢力拡大には目をつぶることとします。

数年来、この裏山での野菜作りを放棄してきて久しいのですが、この耕作放棄地をなんとか耕して、野菜作りの真似事を再開したいものだと常々思うのですが・・・・。

なかなか手をつける間もなく月日が過ぎて、やがて秋が来て、あっという間に冬が来て・・・の繰り返しなのです。

仕事のほうが一段落ついたころ、その気が残っていたら遅まきながらでも裏山に出かけてみようかなとおもっています。・・・・今年こそは。
2010.04.03(土)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 1.0℃


"ぎぇぇ~!"
ニワトリが嗚咽しているかのような振絞る鳴き声。

2度3度聞こえてくる美しいとは言い難い鳴き声に、作業中の手を止めて鳴き声のしてくる位置を探る私。

その鳴き声は作業場の薄い波板壁のすぐ向こうから聞こえてくるような気がするのです。聞き慣れてはいませんが聞き覚えのある鳴き声から浮かんでくる野生動物は「キジ」。

そ~っと作業場入り口のドアを押し開け、抜き足・差し足で作業場の裏手が臨める位置まで前進。

突如目の前に飛び込んできたのは、赤や緑が色鮮やかな雄のキジ一羽。やはりあの降る絞るような鳴き声はキジのものだったようです。

私の忍者のような鍛え抜かれた忍び足に気が付くことはなく、作業場裏の草むらでなにやら盛んに啄ばむ仕草は完全に油断しきっているのがよく分かります。

その姿を見つめながら私の頭の中に浮かんできたのは「キジ鍋」。

これほど警戒心を解いている状態のキジですから捕獲が可能かもしれないとの判断をした私は、捕獲して山の恵として頂戴することを決断です。

動きを止めて岩になりきっていた忍法を解き、再び忍び足で後ずさり・・・・。

そ~っと作業入り口のドアを必要最低限開口して作業場内に潜入し引き出しの中から取り出したのは狩猟用のパチンコです。

パチンコといっても、子供の頃、木の枝の二股になっているところを利用して輪ゴムを束ねて動力ゴムとして小石を挟んで夢中になって飛ばして遊んでいたような手作り玩具とはわけが違うのです。

競技用、もしくは狩猟用として昔から存在はしていましたが、それは子供の手が届くような代物ではなく、憧れのパチンコ最高峰とも言うべきパチンコなのです。

強力なチューブ状の動力ゴムが装着され、玉には専用の鉛玉を使用。その命中精度は鍛錬を積めばかなりの精度を期待できるのですから、いいおとなでも、元少年であれば一度は憧れたおとなのパチンコなのです。

引き出しから取り出されたパチンコと専用の鉛玉を握りしめ、すでに動力ゴムの中央・玉込め帯には一発の鉛玉が装てんされ準備は整った状態で作業場ドアから外へ。

忍び足の術を使いながら先ほどの確認ポイントまで移動する私。
胸の鼓動は否が応でも高鳴り、息を殺すようにあたりの気配を確認。

パチンコを握りしめる右の手も、動力ゴムをはやくも半分ほど引いている左の手も汗ばんできているのを感じながら、いつでも捕獲が出来るように全神経を色鮮やかなキジの確認に注ぎ込みます。

先ほどのキジ確認ポイントに到達した私はあたりの気配に細心の注意を払いながら右手に持ったパチンコを体の前で一杯に突き出し、左の指先でつまんでいるゴムを引っ張りゆっくりと左右に焦点を動かしながらあの派手な体躯を探し、発見次第左の指先を爪びらく体制で・・・・ふたたび左右にゆっくりと焦点を動かします。

??????。

あれっ?・・・・いない。

さっきまでそこにいたはずのキジが・・・・。



ものすごくガッカリしたことは言うまでもありません。
完全に狩猟モードに入り、野生動物のように感覚を研ぎ澄ませていた私は全身の力が抜けていくのを感じながら、ふと、あたりを見渡して誰にも見られていなかったことを確認。

そして・・・・何事もなかったかのように作業場に引き返すのでありました。
あ~!緊張したな!まったく・・・・。
2010.04.02(金)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 9.0℃


あさの気温はぐっと上がってプラスの9℃。
パラパラと降る雨も冷たくはありません。

あたたかな朝といってもよいくらいの本日4月2日。



おはようございます。
我が家の薪ストーブはけさの運転を見合わせて、なんとも物足りない朝となりました。
どうもストーブに火が入っていないというのは変な感じなのです。

毎年のことなのですが、どのタイミングで薪ストーブの運転を停止するかはとっても判断が難しく、タイミングを誤れば停止して数日は毎朝毎朝子供たちからブー・ブーと非難の声を浴びせられることになりますので慎重に行わなければいけません。

あくまでもけさの運転見合わせは、一時的な措置でありますので今季の終了という判断ではありません。

予報によりますと、あすはまた朝の気温が氷点下となる予報がでていますので、一日休んで再び朝の点火というのが行われる可能性は十分にあるのです。

まあ、いずれにしても今季完全停止に入るのも時間の問題と言わざるを得ない季節にはなってきていますので、とにかくタイミングが大事なのです。




もうお気付きかもしれませんが、けさのかたじ屋母屋やけにシーンと静まり返っております。

それもそのはず、この広いだけが取り得の母屋で夜を越したのは私一人。

他の住人たちはといいますと、義父の命日でのお墓参りののち、家内の実家である足立区は西新井にてもう一晩のんびりしてからの帰村ということ。

私はといいますと、地区の役割が月頭にありますのでどうしても帰宅しておかなければならず、昨晩ひとり帰宅と相成りました。

本日は通常通りに仕事をこなし、夜再び家族を迎えに東京~南牧村間をとんぼ返りしなくてはなりません。まあ、車の運転はまったく苦にならないたちですので、ドライブがてらというところでしょうか。

2010年7月

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