2010.09.09(木)
自宅前 薪小屋測候所寒暖計 21.5℃
けさもまだ一日降り続いた昨日の雨の名残が強く残る南牧村。
ときおり弱い雨粒が空から落っこちてきてみたり、母屋背後の杉山には手が届きそうな高さまで白いモヤが降りていたりと鈍い朝となりました。
おはようございます。
あれよあれよと過ぎてゆく毎日に、やらなくてはいけないことが夏休みの宿題のように積み重なっていく恐怖・・・・。大丈夫かよ~。という感じです。
昨日の午前中に予定していた流しそーめんの樋となる太い竹の切り出しは、朝から降り続く雨のために延期。本日朝から、夜勤明けの友人と一緒に切り出してくることになっています。
中止となったお陰で、昨日はフルで仕事に取り組むことができ遅遅として進まなかった工程がずいぶん捗りました。いつもは恨めしい雨も、時には恵みの雨となるものです。
ぞうり履きのままで、慌てて駆けつけた小学校。
その日は月に一度、低学年生対象に行っている放課後ボランティア「あそび塾」の日だったのです。
私にだって夢中になって仕事をしているときがあるものなのです。
気がつけば午後3時。
すでに「あそび塾」の時間となっていたのです。
大慌てで作業場を飛び出し、いつもなら自転車でのんびりと会場入りする塾長も、この状況では作業場前の軽トラくんに飛び乗るしかありませんでした。
左右の窓から両腕をまっすぐ突き出せば、間違いなく離陸できそうなほどのスピードで小学校前に到達した私は、エプロンを外しておくのももどかしく校門前の坂道をダッシュ!
校庭に飛び込んだ私を見つけて集まってくる子供たちは元気いっぱいです。
『かたじ屋だー!』(かたじ屋さんと呼ばんかいっ!)
『きょうはなにやるん?』
『ケイドロやろうよー!』
『鬼ごっこやろーよ!』
『かくれんぼがやりた~い!』
『〇△X◇?¥***???』
『いっぺんにしゃべるなぁ~!』で、ようやく静まった子供たちに、きょうの遊びを説明し早速ひとつめを開始です。
ひととおり初めての遊びを楽しんだ後は、ちょっと休憩を挟んで子供たちのリクエストが多かった「ケイドロ」を採用することにしてスタートです。
「ケイドロ」とは何ぞや?という方もいらっしゃるかも知れませんのでちょっと解説。
地方によって呼び方はいろいろあるようですが、ほぼ全国的に昔から子供たちの間では楽しまれてきた遊びのひとつで、呼び方は「警・泥」、「巡・泥」、あるいは「探偵」という呼び方で呼ばれていたようです。
あてがわれた漢字を見れば大体の想像はつくと思いますが、捕まえる側と逃げる側とに分かれての捜索ごっこ。
警察役に潜んでいるところをつかまれば牢屋と呼ばれる小さなスペースに集められ、一人残らず捕まえてしまえば警察役の側が勝ちという単純そうに見える内容ですが、警察役が探索に出かけている隙を突いて、泥棒役の捕まっていないメンバーが牢屋に近づき、捕まってしまったメンバーとタッチすればタッチした泥棒は牢屋を抜け出して自由の身になることができるのです。
探索に出かけ、泥棒を確保しつつ、牢屋の周囲にも注意を払わなければ延々と泥棒たちを一人残らず確保することは難しく、チームワークと大変な走力を要する、知能と体力をハードに要求される遊びなのです。
このときほど、草履で来てしまった自分を反省したことはなかったかもしれません。
警察チームに配属された私かたじ屋。子供たち相手でしたので高をくくっていたのかもしれません。逃げ回る子供たちをなかなか確保することができないのです。
とにかく豆鉄砲のようにすばしっこい子供たち。伸ばした私の手を翳めるようにするりと逃れてゆくのです。だんだん頭に血が昇ってきた私は、草履を脱ぎ捨て、靴下も脱ぎ捨て、ズボンの裾を捲り上げて本気モードに突入。
『うりゃ~!』の掛け声とともに泥棒確保に走り出した私は、汗びっしょりになって逃げ回る子供たちをひとり、またひとりと確保。警察チーム合同でのおとり作戦を試みてみたり、挟み撃ち攻撃を仕掛けてみたりと身柄確保に奔走です。
ところが・・・・。
あんまり全員して泥棒確保に走っていたために、せっかく捕まえた泥棒役の子供たちを閉じ込めておく牢屋の近辺が手薄になってしまっていたのです。
いつのまにか、牢屋の裏手に回っていた泥棒役の一人が『手を出してぇー!タッチ・タッチ!』と叫びながら牢屋に向かって駆け込んでくるのが目に入ったときにはすでに手遅れでした・・・。
警察メンバーがほぼ全員牢屋の裏手に回りこんだときにはすでに何人かがタッチを受けて自由の身に。裏手に回りこんだ警察メンバーの様子を見計らって今度は正面から数人の泥棒役が救出に突っ込んできます。
『あっ!あ・あ・あ・あ・あぁ・・・・・。』
肩を落とす警察役メンバー。なんと、牢屋の中は空っぽです。
なんともいえない徒労感が全身を包み、子供たちの役どころを抑えた見事なチームプレーにしてやられた悔しさ、そして全力疾走を続けていたことからくると思われる太もも裏のいやーな張り。とにかく疲れました。
アジの群れが見せる急な方向転換にも似た、逃げる子供たちの右へ左への切り返し。あれについていこうと一緒になって切り返していたのが今朝も続く太ももの筋肉痛の原因だったかもしれません。次回ははきなれたナイキのシューズを履いていくつもりでいます。